現在開催中のさどの島銀河芸術祭2021では、島内のあちこちにアート作品が展示されています。
見に行ってみたらとても楽しかったので体験レポートをしたためます。
今回は、絶景の棚田があることで有名な岩首地区の展示をご紹介。
まずは受付の岩首談議所に行くと、展示場所がマッピングされた地図がもらえます。
談議所は廃校となった岩首小学校を活用した施設で、木造校舎の温かみが残る素敵な建物。
佐渡在住のイラストレーター小川温子さんの展示「小川温子の小さな美術館」開催中なので、
時間があればぜひ入ってみてください!
さて、地図を手にのんびり歩きながら坂道を登っていくと(岩首地区は全体的に坂道が急なのでのんびりと言いつつかなり鍛えられます…)
こんなところに!?という集落のはずれの竹林に、展示会場へつづく竹のゲートを見つけました。
実はこの作品は集落道の中にあるので、地図をもらった人だけが行けるシークレット展示だそうです。
そこをくぐり抜けて進むと、大輪龍志さんの「flow」という作品が現れます。
静かな竹林の中にたたずむ竹でできた大きな作品は、まるでこの林の中に住んでいるようです。
来た道を戻り、海沿いまで下りていくと海に面した場所に建つ、一見普通の小さな小屋が。
写真家ホンマタカシさんの「明るい部屋と暗い部屋」という不思議なタイトルの作品は、
入ってみると名前のとおり中に二つの部屋がありました。
明るい部屋には壁にたくさんの穴があいています。
暗い部屋にはカメラのレンズを使った仕掛けが…!これはぜひ部屋に入って体験してみてください。
小屋の中で座っていると海の音がすぐそこから聴こえてきてずっと見ていられます。
(※ホンマタカシさんの展示会場は入場に作品鑑賞パスポートが必要です。
詳細は芸術祭のホームページをご覧ください。)
車で行く方は、そこから岩首昇竜棚田の展望台を目指して上までのぼってみましょう。
(距離は3.5kmほど。道幅がせまいので運転はくれぐれもお気をつけください。)
展望台の少し下にあるのが、寺田佳央さんの「世阿弥の彼岸ボート」という作品です。
この看板が目印。
小さなかまぼこ型の建物の中に入ると、窓枠で切り取られた棚田の風景が絵画のようです。
山の斜面に連なる立地の中、大変な作業にもかかわらず田んぼを続けている人々がいるからこそ見ることのできる貴重な景色です。岩首のお米、ぜひ食べてみてください。
※集落内に入る際は、私有地に立ち入らない、ゴミは持ち帰るなど、マナーを守って楽しみましょう。
芸術祭は秋まで続きます。また展示を見に行ったら別の会場のレポートも書きたいと思います!
【さどの島銀河芸術祭2021】
2021/8/8~10/3 10:00~17:00
※会場により鑑賞時間や休業日が異なります。詳細はWebサイトをチェック。
佐渡出身在住。大学卒業後、2018年にUターン。島内の宿を巡るのが最近のマイブーム。