わたしが住む佐渡南部は、数百メールほどの低山が連なる山間部にあります。
秋が深まってくると、きのこなど山の幸が実りはじめます。
その中でも楽しみのひとつが、風味の高い自然薯です。
立派な天然物は、1本掘り出すのに半日もかかるとされていて、
地元の人でもなかなか食べることができません。
南部には自然薯の栽培者もおられて、地元の直売所では天然物にも引けを取らない立派な自然薯が、
秋から冬にかけて並びはじめます。
収穫量が少ないため、島内でもスーパーなどで見かけることはほとんどありません。
新鮮な自然薯は、すり鉢ですりおろして、出汁などと合わせてとろろ丼に。
地元では名物のあごだしが定番です。
すりおろした自然薯は粘りが強く、すり鉢を逆さにしても落ちません。
自然薯の強い旨味は、他の食材にはない味わいがあると感じます。
また、主に地元の方向けに12月下旬に開催されるのが、羽茂大崎の自然薯の会です。
同時期、同じ会場で開催される地元主催の大崎そばの会と違って、
自然薯の生産者が主催するもので、一般向けに参加募集をしないので知る人ぞ知るイベントですが、
開催が決まるとあっという間に予約が満席になります。
何かの機会があれば、ぜひ参加してみてください。
佐渡産の自然薯は、主に地域の直売所などで販売されています。
佐渡の山奥でコーヒー焙煎所オケサドコーヒーをやっています。焙煎所お隣の里山カフェ山里で週末にコーヒーを淹れています。